概要
地球環境問題の深刻化が進む中で、3Rといった言葉の中で語られていた資源循環に関わる事柄も近年は循環経済(Circular Economy)と言い換えられ、より実効的な制度が求められるようになってきました。
特に、新規な製品・物質が世に現れライフスタイルも日々変化する中、このような二次資源の循環を推進するためには、リサイクル工程上の忌避物を系外に取り出し、許容量以下にして適正に処理する技術や、そのような処理を可能にする制度・社会システムが必要です。
しかし、現在までこの分野に関する科学的知見や、それに基づいた制度の設計例は必ずしも多いとは言えません。
本講座では、経済原則により拡散した後に適正に処理・リサイクルされないことで環境の汚染物質となり得るE-ScrapやLiBなどの製品や、金属・プラスチックといった素材について、新規な分離・分解手法、管理技術ならびに評価技術に関する研究を実施しています。
また、過去の有害物質により起こった土壌汚染等の地圏環境に関する研究も行っています。
このような資源循環に関わる事項は国内に限られない事柄であるため、欧米等の最新動向の把握や情報発信、および東南アジア諸国への啓発や共同研究も積極的に行っています。
研究内容